皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い致します。
まずは1月末から新作デビュー、2月には日本最大の展示会Gift ShowにKyoto Projectの一員として出展します。
世の中に数ある商品の中からKUSKAを選んでいただけるお客様の為だけに、今年も工房の職人共々、精力的にモノづくりに励みたいと思います。
乞うご期待下さいませ。
まずは新年のご挨拶までに。
KUSKA Fresco 蝶Tie 2013A/W デビュー予定
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さて、2012年度も終わろうとしております。
まずは、KUSKAの商品をお買い上げいただいたお客様、誠にありがとうございました。
来年度からも、他にはない商品を作ってまいりますので何卒よろしくお願い致します。
また、お世話になっている展開店舗の皆様、取引先の皆様、加工業者の皆様、そしてKUSKAの商品を一緒になって織っていただいている職人の皆様、今年1年大変お世話になりました。至らない点は多々あったと思いますが、ご了承下さいませ。
また、来年からも全速力でKUSKAを走らせていきますので、まだまだ一緒にお付き合い下さい!!
さて、今年1年を振り返りますと、
1月 第一三共ヘルスケアの商品「ロコベース」とのコラボ商品展開
2月 KUSKA2012S/S商品をユナイテッドアローズ・阪急メンズ東京にて展開
表参道ヒルズにもお店を構え、世界中のいいものをEDITするセレクトショップBeyesにて「KUSKA×高蔵染」オリジナルカラーを展開
3月 某イタリアブランドとKUSKA商品の商談(円高にて商談成立ならず…)
4月 「DELL XPS13×伝統文化を受け継ぐ13人の匠」と題し若き伝統工芸に携わるクリエーターとしてピックアップされ新宿マルイにて講演。
本質を極める為に、京都造形芸術大学 通信部 和の伝統文化コースに入学
6月 イタリア・フランス出張、世界最大のメンズファッション展示会「Pitti Uomo」リサーチ。また、イタリアメーカーとの商談
大阪の雄、梅田阪急メンズ館にて期間限定にてネクタイを展開
7月 KUSKA2012A/W商品をユナイテッドアローズ・阪急メンズ東京にて展開
8月 ユナイテッドアローズ原宿本店メンズ館20周年限定コラボ商品を製作・販売
9月 DESIGN WORKS(デザインワークス)にてKUSKAを展開
10月 「京都デザイン賞」にKUSKAのFrescoシリーズが入選
11月 銀座松屋本店にてKUSKAの手紡ぎ真綿マフラーを展開
12月 Factelier(ファクトリエ)にてKUSKA展開
第63回、丹後織物求評会にてKUSKA手紡ぎ真綿マフラーが「経済産業省製造局長賞」を受賞
来年はもっと皆様にKUSKAを知っていただき、作り手の職人さんそして丹後の織物が誇りに感じれるブランドとして頑張ってまいります!!
さて、私自身は、1月に韓国、3月・6月に香港、6月にイタリア・フランスと海外に多く行かせていただいた年となり、少しばかり見聞が広められた1年でした。
また、大学のレポートも少しずつ書かせていただき、モノづくりに厚みが少しずつ付いていると感じております。
そして、大好きなサーフィンでは京都支部予選にて3位入賞し、8月に伊勢・国府の浜にて全日本選手権に出場しました。結果は1回戦敗退でしたが、とても良い経験となりました。来年もチャンスがあれば出場したいですね!(勝ち上がらないといけないですが…)
では、来年も何卒よろしくお願いします!!
イタリア・カプリ島にて
さてさて、こちら丹後では雪が舞い降り冬本番ですが。。
KUSKA 2013SS
ユナイテッドアローズにて先行発売致します!
今回は縦糸に、蛍光染め(着物の中襦袢によく使用する)を施し、色合いを調和させ、ネイビーを中心に5色展開です。
仕立ても着物の単衣(裏地なし)をイメージし三つ巻き(裏地なし)に仕立て上げ清涼感を出しております。
そして、UAにて完売したFresco Line Tieも今回は三つ巻き仕様にて再デビューです。
展開店舗展開店舗
原宿本店メンズ館
丸の内店
銀座店
京都店
神戸元町店
名古屋店
いつもながら上記商品限りがございますのでお早めに。
第63回 丹後織物求評会が京都産業会館にて開催されました。
その中で、KUSKA 手紡ぎ真綿マフラー「経済産業省製造産業局長賞」を受賞いたしました!
約2年をかけ試行錯誤し完成した真綿マフラー、テーマはカシミヤを超えるシルクの風合いと題し3種類のシルク(手紡ぎ真綿・紡ぎ真綿・絹紡糸)を組織させ1越し1越しとてもゆっくり手で織り込んでいく事で最高の風合いを作りだしております。
3種類のシルク糸
ゆっくりと織り込んでいきます(写真はネイビーカラー)
こちらの商品は銀座松屋 5階 紳士売場にて先行発売中です。
カラーはネイビー・ベイジュ・生成りの3色。
第63回 丹後織物求評会が京都産業会館 5階コムスホールにて開催されます。
こちらは、日本最大のシルク織物産地「丹後」の機業が、自社の技術を活かした織物(主に着物・反物)を製作し求評、そして産地全体の技術力アップを目指す事を掲げ、今年で63回目。
私も本年度から丹後織物工業組合の若手絹友会の会長に任命されており、自社和装ブランド「工房糸車」のショール生地をエントリーしております。
また、絹友会として「漢の着物」をテーマにブースを作製し、各機屋の特徴をいかした着物・帯・小物を展示します。こちらはKUSKAとして初めての試み「Men’s Fresco Obi」をデビューさせます。
その他にも、京都デザイン賞 入賞商品を展示 KUSKA Fresco シリーズ
そして、個別ブースにも出展しKUSKA・工房糸車の商品を展示販売致します。
今年からは、一般の方々も入場可能となっております、私も終日アテンドしておりますのでぜひ、お足運び下さい。
お待ちしております!!
試行錯誤を続け遂に完成、
そして銀座松屋5F 紳士売場にて手紡ぎ真綿マフラーを展開いたします。
テーマは「カシミヤを超えるシルクの風合い」と題し2年前から試行錯誤を続けてきた商品です。
今回は手織り機からすべて組み直して幅を出し、縦糸・横糸共に同色で染上げております。
下記
製造工程
まずは、素材から吟味し手紡ぎ真綿の最高級の糸と少し細めの真綿糸と風合いを良くする為に絹紡糸(シルクを紡績した糸)を染上げ、縦糸として整経し1本1本繋いでいきます。
そして横糸は上記2種類の真綿糸を数本に組み合わせ、特殊な横糸を作っていきます。
そして、手織り。
1越し1越しゆったりと空気を含ませながら織り込むことにより、最高の風合いを作り出しております。
そして織り上がった布の房を結び、柔軟加工を施しKUSKAネームを着けていきます。
巻くとこんなイメージ
幅55㎝ 長さ190㎝(フリンジ込み)
とボリュームがあり、様々な巻き方であなたの首元を演出してくれます。
そして何と言っても風合い・温かみを巻いた瞬間に感じていただけると思います。
ブラウン・ネイビー・生成りの3色 シルク100% 価格39,900円(税込)
銀座松屋 5F 紳士売場にて展開します!
2013A/Wのサンプルイメージです。
こんな感じでいきます。
この瞬間がモノ作りの醍醐味。
10月7日に京都デザイン賞の審査にKUSKAのFrescoシリーズを応募してきました。
京都デザイン賞 開催趣旨
京都には1200年の歴史が培った魅力的なデザインが多数存在しています。それらは現代においても引用され、新たな作品や商品開発に繋がっています。KyotoDesignAward 2012「京都デザイン賞」では、京都の伝統と文化を守りながら、新たなデザイン手法を用いて、新しい京都のデザインの創出を図る作品を募集します。
テーマは「新しい京都のデザイン」
伝統工芸をモダナイズさせる事を目指すKUSKAとしてどう評価されるかを試す為にも応募を決めました。KUSKAが考えるデザインとは、商品の形や色を加えるだけではなく、そのモノづくりや素材の力・先人の知恵を利用し、極力ベーシックに本質を伝えたいと思っております。
審査用にA1ボードを作製
以外と出費(笑)
展示はこんな感じで
結果は10月中旬に発表の事です。
自社の決算は9月30日の為、
本日からあらたに今年度 43期がスタートとなります。
クスカ株式会社は昭和11年創業、会社設立は昭和46年。
私の祖父、楠博行が地場産業でもある丹後ちりめんの製造販売を開始しました。
そして2代目、父の勝義が大量生産・大量消費を疑問に持ち、オリジナルのモノづくりがしたいと、手織りに取り組み、2009年私に代表が代わり手織りに一本化、そして2010年2月から「昔の織り技法で今のライフスタイルを」コンセプトに伝統・ファッション・芸術の3つを融合させ、ハンドメイドにこだわった自社ブランドKUSKAを立ち上げました。
2009年から構想1年をかけ、KUSKAのビジョンを徹底的に考えました。
まずは、伝統工芸が古くさい、かっこ悪いというのを払拭させたかった。いかにも伝統工芸ではなく、商品としてまずカッコ良く、それを身に着ける事でテンションが上がるモノを作りたい。
そしてその商品には、受け継がれてきた日本の文化・伝統・技術がきっちりと入ることにより、その質感・風合い・温かみを表現したいと。
様々な方々に応援いただきKUSKAも着実に成長しております。
気持ちもあらたに、KUSKAのモノづくりに精進します!
2012 10月1日
クスカ株式会社(KUSKA)
代表取締役 楠 泰彦
朝夕は涼しくなり、少し秋らしくなってきました。
さて、先日京都・西陣まで手織りで使用している杼(ひ)を修理に持っていきました。
杼とは-横糸を巻いた管を入れて、縦糸の間に左右から入れる舟形のシャットルです。
手織り機の場合は、木製で出来ており使い込んでいくうちに剣先のゆがみやコマの部材が壊れたりします。
そうなってくると、横糸を入れる際に微妙にズレが生じてきます。
修理に向かったのはこちら
長谷川杼製作所
絹織物が全盛期の頃は西陣に数件あったが、今では府内でも唯一杼作りをされている店主「長谷川 淳一」さん。
こちらの3代目でもあり、国選定保存技術「杼製作」保持者、この道60年以上にもなる大ベテランの方です。
KUSKAにある杼はほとんどが長谷川さんが作った杼を使用しており、数年使用してはメンテナンスをしていただいています。
杼を持っていき、修理個所を伝えお願いしました。(高齢にて耳が遠い感じでしたので大丈夫かなと少しだけ不安に…)←失礼にてすいません。
そして、修理が上がって送られて来ると
細部までとても奇麗に仕上げてあり、コマも完璧に修理されております!
改めて京都の懐の深さと、
西陣の職人魂そして本物に触れた瞬間でもありました。