こんばんは
kuska fabric代表の楠 泰彦です。

さて、ロンドンに出張に行って来ました! part1をご覧いただき首を長くして待っておられた方、お待たせしました。

ロンドンに出張に行って来ました!Part2です。
今回の出張の大目的でもあるロンドン、サヴィルロウのロイヤルワラントでもあるHUNTSMAN(ハンツマン)との商談です。ちなみにHUNTSMANは映画のキングスマンの舞台にもなった場所です。

朝8時半にkuskaの海外展開をお手伝いいただいているイタリア・ミラノ在住の坪内さんとホテルで待ち合わせをして出発です。当日はあいにくの雨で商品を入れている鞄2つ持ちの革靴ですので、タクシーでサヴィル・ロウまで行く事に。ホテルの前でロンドンタクシーを待っていましたが通勤時刻と重なり、全くタクシーがー捕まらない・・・。しかも雨・・・。ウーバーも混んでおり時間がかかるりそうだったので、ホテルの受付にお願いしてタクシーを呼ぶ事に。少し時間がかかるが50ポンドでどうか?との事。え〜、ものすごく高いが10時のアポイントに間に合わない為お願いする事に。

(出先から痛い出費に。事前にウーバー予約をしておけばよかったと後悔・・)

無事にタクシーに乗り、坪内さんと車内で打ち合わせを行い10時ピッタリ到着しました。

商談前の画像(かなり緊張しております)

そして、前回同様2Fの部屋に案内され待つことに。
部屋のモニターには前回kuskaで制作したプレミアムネクタイのシリーズが写されている粋な計らいに、思わず嬉しくなり写真をまた1枚

前回展開したプレミアネクタイと一緒に

そして商談に。
手前が、HUNTSMANのメインカッターでもあり、クリエイティブディレクターのCampbell Careyさんと商品企画販売担当のWillさん。

画像では私1人で通訳なしで商談しているようですが、私の英語力では全く無理なので坪内さんに入っていただいておりますので、ご心配なく。
前回は紺系のネクタイ5柄、ツイード2色を展開させていただいたので、今回は手織りらしい鮮やかなカラーやkuskaの色見本からHUNTSMANオリジナルカラーを選んでもらう提案をしました。
その中で特にカスリMIXシリーズ見せた時は、Campbellさんの反応

「Oh good〜」「Oh good〜」を連発してとても気に入っていただきました!

特にネイビーブラウンが一番のお気に入りでした。

そしてネクタイの柄や色を吸うパターン選ばれた後、ネクタイの形や仕様の話に。
通常kuskaでは大剣8cm幅ですが、もう少し太い幅が良いと、ハンツマンで展開しているネクタイを取り出してこられ、このサイズにして欲しいと。そして私がネクタイの長さはどうか?と聞いた所、Campbellさんが立ち上がりkuskaのネクタイを鏡で見ながらささっとその場で閉めて長さを確認し問題ないとの事でした。
よく商談であるのですが、バイヤーさんがその場でkuskaのネクタイを締めて確かめられるのですが、皆さんプロですので締める姿はとてもかっこいいですし、とてもキレイに結ばれます。もちろんCampbellさんのネクタイを締める姿も美しくカッコ良かったです。

あとは、裏地。

前回は1~100番までプリントしたプレミアだったので、とても縫製が大変で試行錯誤したのですが、今回はハンツマンの定番として取り扱いたいと、プレミアの印字はなしでハンツマンのHがプリントされたロールの生地を持ってこられてこれを使ってほしいと。少し安堵しHのプリントサイズと風合いを確認し問題なく縫製できそうでしたので、必要分のみ送ってほしいと言おうと思ったのですが、これ待てよ、と。送料もかかるし、このまま持って帰った方が発注も確実になるな〜と商売勘が働き急遽190枚分がプリントされた裏地を畳んで持って帰る事にしました。(持参したバックにギリギリ入りました)

ハンツマンのHが入ったネクタイの裏地

そして約2時間程度で商談が終わりました。

商談後ハンツマンの前で一緒に(商談前とは違い自分の表情が柔らかいですね)

そして商談後は恒例のフィッシュ&チップスで坪内さんと乾杯を。

まだ、営業に回るので飲み物はコーラーです。

そうそう、商談中にCampbellさんが2年後HUNTSMANは170周年なので、何かしたいですね。とおっしゃっていたので、「これはチャンス」とばかりにぜひHUNTSMANオリジナルの柄でネクタイを作らせてほしいと提案し、HUNTSMANの中でシンボリックなものは何ですか?と伺うと入口にある鹿の剥製との事でしたので、帰りにばっちり写真を撮り次回の商談までに織柄を作って来ると言いました。

HUNTSMAN入口にある鹿の剥製

ちなみにこの鹿の剥製は昔顧客さんがお店に置いていったきり戻ってくることはなく、探しても持ち主が見つからなかったので飾ることにしたそうです。
HUNTSMANは狩猟用の洋服も作られているので、とてもストーリーがありますね。

そして次回の商談のきっかけまで出来てよかった〜と

午後からのリサーチ&飛び込み営業編 Part3に続きます!

ちなみにハンツマンでは250ポンドで販売されていたクスカのネクタイ。現在日本円にすると4万円を超えます。日本で購入する方がとてもお得です。

Camp Bellさんが一番気に入った商品はこちら
カスリMIX ネイビーブラウン