月別: 2月 2023

ロンドン出張に行ってきました!Part3

こんばんは
kuska fabric代表の楠 泰彦です。
ロンドンに出張に行って来ました! Part1,Part2をご覧いただき首を長くして待っておられた方、お待たせしました。Part1,2をまだお読みでない方はこちらからご覧いただけます。
ロンドン出張に行ってきましたPart1&Part2

さてロンドンに出張に行って来ました!Part3です。
今回の出張の大目的でもあるロンドン、サヴィルロウのロイヤルワラントでもあるHUNTSMAN(ハンツマン)との商談に手応えを得て、フィッシュ&チップスの昼食をとり、サヴィル・ロウ周辺のメイフェア地区にある店舗をリサーチ&営業に行きました。

もちろんロンドンに行く前の日本でもkuskaが展開出来そうなお店をリサーチしておりましたが、やはり現地の品揃えとお店の雰囲気を見た方が店舗さんにとって良い提案もできます。また、事前にお店にメールを送ってもなかなか海外の場合は、アポイントが取りにくいのが現状で、現地に行き直接商品を見てもらう事が、ブランドを知られていないkuskaにとっては一番効率の良い営業だったりもします。

そしてまずはサヴィル・ロウから100m程にある世界最古のアーケードと言われるバーリントンアーケードに。

バーリントンアーケード

アーケードに出入り口には、ハットとマントを着た案内人さん(?)が常駐されており、とても雰囲気のある場所でした。アーケードの通路幅は3mほど、両側にガラス張りの店舗が並び、まさしくウインドーショッピングと言った感じです。よそ見していると交互通行なので、ぶつかりそうになる感じでしたがとても人が多く賑わっておりました。
日本でも人気のニットアイテムBEGG&COや革靴のCROCKETT &JONES、ネクタイのE.MARINELLA、キャリーバックのGLOBETROTTER、や宝石や時計店など高級老舗ブランドさんが多数入っておられました。

世界的に有名な老舗ブランドがずらり

1店舗あたりのスペースもそんなに広くなく、kuska fabricもいつかこんな場所にお店を構えたいな〜と、また野望が増えてしまいました。
そしてバーリントンアーケードを抜けセントジェームスストリートに出て、次は世界最古のハットブランドでもありあの007ともコラボレーションをしているLOCK & COに。

世界最古のハットブランド LOCK & CO

歴史を感じる店舗に入ると、ネクタイも少し展開されていたので、これはチャンスと店舗の方に「日本の着物の技術で作ったネクタイメーカーです。ぜひ見ていただけないですか?」とお願いし現物を数本見てもらうことに。「とても素晴らしいですね。」と評価いただき、「ただネクタイはそんなに扱っていないですがバイヤーの連絡先アドレスを教えておきます。」と名刺にアドレスを記載いただきました。
そして、次はバリーストリートの角にあり、世界的に有名な英国の名門シャツブランド「ターンブル&アッサー」に。

TURNBULL & ASSER

店舗の雰囲気もとても格好良く、ひっきりなしに英国紳士の方々が来店されていました。
その為、なかなか店舗の方に声を掛けるタイミングがなく、出たり入ったりを繰り返し(飛び込み営業でよくある場面ですね苦笑)やっと店長っぽい方に声をかけさせていただきました。「日本の着物の技術を使い手織りで作ったネクタイブランドです。ネクタイご興味ありますか?」と問いかけると、「我々ブランドもネクタイを自社で生産販売しているので、取り扱いは難しいですね。」と。やはり・・と思いましたが「では一度ネクタイを見ていただけないですか?」と再度お願いすると。
もちろん見せて欲しいとの事で、丹後ちりめんの風呂敷で包んだネクタイを数本取り出し見てもらう事に。(ちなみに丹後ちりめんの風呂敷にネクタイを包んでいくと海外の方はとても興味を示してくれます)
そしてターンブル&アッサーの方が商品を見た瞬間、固い表情が柔らかく変わり「これは美しいですね」と一言。まずは生地の織り表情を確かめ、ネクタイの締め具合を見て、「ロンドンのどこかで扱っていますか?」と。「はい、サヴィル・ロウのハンツマンで展開させていただいています」と答えると納得いった表情でした。

その店長の方が、私はバイヤーではないので、バイヤーの方のメールアドレスをお教えしますと、ご自身の名刺にバイヤーの方の名前とメールアドレスを書いていただき、サンプルネクタイ1本とブランドカードをお渡しし、お店を出ました。

その後、少し歩きロンドンでも屈指の人気百貨店「SELFGRIDEGE」に行きました。
とても賑やかな店内で、若い男女も多かったです。

SELFRIDGE&CO

その後、パディントンの方に少し歩き日本のリングジャケットや一澤帆布なども扱っておられる人気セレクトショップTRUNKに行き、ネクタイの提案とサンプルもお渡しました。こちらもバイヤーが不在、とういうか日本に買付に行かれており、ロンドンと日本の入れ違いで会えず、バイヤーの方のお名前とメールアドレスをいただきお店を出ました。

TRUNK セレクトショップ

そして日が陰り、本日の営業も終了となり、坪内さんとパブにいきビールで乾杯し、本日の振り返りと明日からの営業内容を相談し、帰路につきました。

ロンドンのクラフトビール

ちなみに雨が強く降っていたので帰りはロンドンタクシーでホテルに。
タクシー代は20ポンドでした。(行きの半額以下・・)

そして最終日は東ロンドンの「ショーディッチ」に壁画アートに魅了される!
ロンドンに出張に行って来ました! Part4 最終章です。
ぜひ、ご覧ください。

ロンドン出張に行っきました!Part2

こんばんは
kuska fabric代表の楠 泰彦です。

さて、ロンドンに出張に行って来ました! part1をご覧いただき首を長くして待っておられた方、お待たせしました。

ロンドンに出張に行って来ました!Part2です。
今回の出張の大目的でもあるロンドン、サヴィルロウのロイヤルワラントでもあるHUNTSMAN(ハンツマン)との商談です。ちなみにHUNTSMANは映画のキングスマンの舞台にもなった場所です。

朝8時半にkuskaの海外展開をお手伝いいただいているイタリア・ミラノ在住の坪内さんとホテルで待ち合わせをして出発です。当日はあいにくの雨で商品を入れている鞄2つ持ちの革靴ですので、タクシーでサヴィル・ロウまで行く事に。ホテルの前でロンドンタクシーを待っていましたが通勤時刻と重なり、全くタクシーがー捕まらない・・・。しかも雨・・・。ウーバーも混んでおり時間がかかるりそうだったので、ホテルの受付にお願いしてタクシーを呼ぶ事に。少し時間がかかるが50ポンドでどうか?との事。え〜、ものすごく高いが10時のアポイントに間に合わない為お願いする事に。

(出先から痛い出費に。事前にウーバー予約をしておけばよかったと後悔・・)

無事にタクシーに乗り、坪内さんと車内で打ち合わせを行い10時ピッタリ到着しました。

商談前の画像(かなり緊張しております)

そして、前回同様2Fの部屋に案内され待つことに。
部屋のモニターには前回kuskaで制作したプレミアムネクタイのシリーズが写されている粋な計らいに、思わず嬉しくなり写真をまた1枚

前回展開したプレミアネクタイと一緒に

そして商談に。
手前が、HUNTSMANのメインカッターでもあり、クリエイティブディレクターのCampbell Careyさんと商品企画販売担当のWillさん。

画像では私1人で通訳なしで商談しているようですが、私の英語力では全く無理なので坪内さんに入っていただいておりますので、ご心配なく。
前回は紺系のネクタイ5柄、ツイード2色を展開させていただいたので、今回は手織りらしい鮮やかなカラーやkuskaの色見本からHUNTSMANオリジナルカラーを選んでもらう提案をしました。
その中で特にカスリMIXシリーズ見せた時は、Campbellさんの反応

「Oh good〜」「Oh good〜」を連発してとても気に入っていただきました!

特にネイビーブラウンが一番のお気に入りでした。

そしてネクタイの柄や色を吸うパターン選ばれた後、ネクタイの形や仕様の話に。
通常kuskaでは大剣8cm幅ですが、もう少し太い幅が良いと、ハンツマンで展開しているネクタイを取り出してこられ、このサイズにして欲しいと。そして私がネクタイの長さはどうか?と聞いた所、Campbellさんが立ち上がりkuskaのネクタイを鏡で見ながらささっとその場で閉めて長さを確認し問題ないとの事でした。
よく商談であるのですが、バイヤーさんがその場でkuskaのネクタイを締めて確かめられるのですが、皆さんプロですので締める姿はとてもかっこいいですし、とてもキレイに結ばれます。もちろんCampbellさんのネクタイを締める姿も美しくカッコ良かったです。

あとは、裏地。

前回は1~100番までプリントしたプレミアだったので、とても縫製が大変で試行錯誤したのですが、今回はハンツマンの定番として取り扱いたいと、プレミアの印字はなしでハンツマンのHがプリントされたロールの生地を持ってこられてこれを使ってほしいと。少し安堵しHのプリントサイズと風合いを確認し問題なく縫製できそうでしたので、必要分のみ送ってほしいと言おうと思ったのですが、これ待てよ、と。送料もかかるし、このまま持って帰った方が発注も確実になるな〜と商売勘が働き急遽190枚分がプリントされた裏地を畳んで持って帰る事にしました。(持参したバックにギリギリ入りました)

ハンツマンのHが入ったネクタイの裏地

そして約2時間程度で商談が終わりました。

商談後ハンツマンの前で一緒に(商談前とは違い自分の表情が柔らかいですね)

そして商談後は恒例のフィッシュ&チップスで坪内さんと乾杯を。

まだ、営業に回るので飲み物はコーラーです。

そうそう、商談中にCampbellさんが2年後HUNTSMANは170周年なので、何かしたいですね。とおっしゃっていたので、「これはチャンス」とばかりにぜひHUNTSMANオリジナルの柄でネクタイを作らせてほしいと提案し、HUNTSMANの中でシンボリックなものは何ですか?と伺うと入口にある鹿の剥製との事でしたので、帰りにばっちり写真を撮り次回の商談までに織柄を作って来ると言いました。

HUNTSMAN入口にある鹿の剥製

ちなみにこの鹿の剥製は昔顧客さんがお店に置いていったきり戻ってくることはなく、探しても持ち主が見つからなかったので飾ることにしたそうです。
HUNTSMANは狩猟用の洋服も作られているので、とてもストーリーがありますね。

そして次回の商談のきっかけまで出来てよかった〜と

午後からのリサーチ&飛び込み営業編 Part3に続きます!

ちなみにハンツマンでは250ポンドで販売されていたクスカのネクタイ。現在日本円にすると4万円を超えます。日本で購入する方がとてもお得です。

Camp Bellさんが一番気に入った商品はこちら
カスリMIX ネイビーブラウン

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