中国研修2日目
意外とあの白酒(パイチュウ)のおかげでぐっすりと眠れた初日。
2日目は日照の製糸工場へ。
今回見学させていただく山東省の日照の工場は日本向けにもシルクを作っている所。
なぜ日本向けといいますと、日本用のシルクはとても審査基準が厳しいのです。
なぜかといいますと日本のシルクは着物で取り扱う事が多く、着尺約13メートル、振袖は16メートルの間に1つでも織りキズや糸のほつれがあると製品として認められない為、製糸・生糸の段階から最高級の品質のシルクを求めているからです。
KUSKAもそのシルクの糸を使用しております。
さて、話は戻りますがホテルから日照の製糸工場へ。
すれ違う車はバイクや高級車が入り混じり
日照
この辺は少し奥地なのかこの3輪バイクが多かったですね。
そして製糸工場に到着。
熱烈歓迎を受けカメラマンも多数!
日照
見逃していないですか
そうそう、右上
日照
こんなところにもカメラが(笑)
さぁ、それはさておき、工場の中に。
まずは、農家で作られた繭が選定されます。
やはり蚕さんは自然の生き物ですから育ちがいいモノも悪いモノもあります。まずはそれを振り分ける作業です。
日照
こういう風に1つ1つ目で見て確かめて選定、振り分け作業
日照
これが振り分けられた育ちの悪い繭
こういう糸は真綿にされたり、つむぎ系の織物に使われます。
そして製糸
繭から出る糸は3デニール、おおよそ髪の毛の25分の1くらいの細さです。
それを何本かに合わせて製糸していきます。
日照
KUSKAで購入するのは21デニール(7本合わせ)の糸が多いですね。
こんな感じで繭を適度なお湯に漬け製糸
日照
そして製糸上がったシルクを乾かしスガの状態にまでし、ひびろをつけます。
日照
このひびろは糸がかさばらずスムーズに次の工程に出来るようにつけます。
意外と重要な役目ですよ。
スガを今度はカセの状態にします。
そして出来上がり!。
日照
そして日本に出荷です。
プロはこの状態をみて今年の繭の出来がいいか、悪いかがわかるみたいです。
KUSKAではこの生糸の状態で購入し、それからオリジナルの太さに糸を合わせ撚糸をし精錬・染めをしていきます。
糸を1本作るだけでも様々な工程を得て出来ております。
今回は私自身はじめての製糸の現場をみて、またモノつくりへの新しい発見や知恵を得ました!。
やはり現場そしてルーツを知る事、とても大切です。
あまりにも長くなりそうなので2日目はここまで
part2に続く
どうやら人気がないみたいなので
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